記事一覧

「桜雨」を読んで

桜雨 (集英社文庫) 文庫 ? 1998/10 坂東 真砂子 (著)

坂東真砂子氏の小説を読むのは二度目になります。前回は「死国」でした。
この小説の物語の構成は巧みであり、読者を飽きさせない作り方に感心してしまいました。また、女の情念が過敏に、多層的に語られ、興味を引く物語になっている印象を受けました。
とても、男の書き手では描けない世界を描いているように感じられ、また、心理描写が巧みであることに思わず唸ってしまいました。
小説「桜雨」は、たくさんの資料を基に描かれた作品だけあって、深みを感じさせる物語になっています。
「夭逝」という言葉は、作家・坂東真砂子氏に当てはまる言葉かもしれません。これからも活躍が期待される年齢に病没されたことを知り、坂東氏の運命を感じ取れるような作品に思えたのは、
わたしだけかもしれません。文学史に、名を残すだけの作家であることだけは間違いありません。おススメの一冊です。
※私の感想は、小説のネタバレを避けるため、内容的な事柄をあまり書かないように心掛けています。

付録: ボイスドラマ「陰鬱な朝を迎えて」

プロフィール

幸田 玲

Author:幸田 玲
幸田 玲のブログへようこそ!
インディーズ作家の幸田 玲です。自著小説の紹介・雑記などについて語りたいと思います。よろしくお願い致します。

スポンサード・リンク


にほんブログ村 文章校正のお手伝いをします 読み手に伝わるような、簡潔な文章に修正いたします。